「平和構築」最前線を考える
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アフガニスタン「敗戦」の検証(1)
アフガニスタン「敗戦」の検証(1)
アメリカの「良いタリバン」仮説は歴史に耐えるか

2020年2月29日、和平合意文書に署名したハリルザド(左)・バラダル(右)両氏が、そのまま米国とタリバンの深い関係を象徴するのか (C) EPA=時事
アフガニスタンにおけるアメリカ及びその同盟諸国の「敗北」は、今後の国際社会の動向に大きな影響を与える大事件である。その「敗北」の要因も、今後長く検証され続けるだろう。
「アメリカが無知だった」「アメリカが傲慢だった」といった総括の仕方は、必ずしも間違いではないのかもしれないが、単純化しすぎだ。それでは何も言っていないに等しい。少なくとも「それではどうすればよかったのか」という点を考察するのでなければ、検証していることにならない。

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