ロシアの「ウクライナ3都市」同時侵攻のシナリオ

執筆者:藤村純佳 2022年2月7日
エリア: ヨーロッパ
キエフ・ハリコフ・オデッサ同時侵攻のシミュレーション図
ウクライナ侵攻で占領するのはドネツク・ルガンスクの東部分離地域のみか、ドニエプル川以東か、あるいは黒海沿岸か。米戦略国際問題研究所(CSIS)が公開したウクライナ侵攻の6つの可能性を解説しつつ、筆者は首都キエフ、第2の都市ハリコフ、黒海沿岸オデッサの3都市が同時に侵攻されるシナリオを描く。

 

 ロシアのウクライナ侵攻は 「いつ起きてもおかしくない」という認識が広まりつつある。実際にロシア軍が軍事侵攻に踏み切るとすれば、どのような展開になるのだろうか。

 1月13日に米戦略国際問題研究所(CSIS)が公開したロシアによるウクライナ侵攻の可能性に関するレポートでは、以下の6つのオプションが指摘されている。

(1)対米・対NATO(北大西洋条約機構)交渉が成功した場合、地上軍の一部を国境付近から撤退させる。ウクライナ東部の親露派への支援は継続する

カテゴリ: 軍事・防衛 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
藤村純佳(ふじむらすみか) 軍事ライター。『月刊PANZER』『軍事研究』等の軍事専門誌にソ連・ロシアに関連した記事を寄稿。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top