
プーチン体制が残る限り西側陣営との対立構図は消えない(2月4日、北京で記念撮影に応じる中国の習近平国家主席[右]とロシアのプーチン大統領) (C)AFP=時事/Sputnik提供
現行国際秩序から最大の利益を得ている中国
ロシアのウクライナ侵攻は、あっという間に世界を大きく変えた。どういう終わり方をしようと、ロシアに極めて不利なポスト・ウクライナ戦争体制が出来上がる可能性が強まっている。NATO(北大西洋条約機構)とEU(欧州連合)は、プーチン路線が続く限り、ロシアを全面的に押さえ込み、ロシアとの政経分断も止むなしと決意したようだ。NATOとEUには、すでに欧州にある多くの旧ソ連の国々が参加している。これに日本を含むその他の有志国も加わり、奇しくも東西冷戦時代の「西側陣営」が、さらに大きくなって復活したのだ。

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