
「芯のない男」と揶揄されるマッカーシー氏は「中国叩き」で「偉大な政治家」をアピールする(c)AFP=時事
15回もの投票の末に選出されたケビン・マッカーシー米下院議長は異例の弱い議長としてスタートした。20年前カリフォルニア州議員に初当選して以来あらゆることに譲歩を重ね、「芯のない男」と呼ばれるマッカーシーだが、最近は中国に対するタフさを信条としている。下院議員歴16年という比較的若手の新議長は、党内強硬派と民主党に挟まれて多数派を握れていない。綱渡りの議会運営を強いられる中で、「反中国」を看板に難局突破の活路を見出しそうだ。それは日本にとって吉と出るか、凶と出るか。

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