Weekly北朝鮮『労働新聞』
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異例中の異例、金正恩から岸田総理への「見舞い電」(2023年12月31日~1月6日)
1月6日付第2面下段には、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が岸田文雄総理宛に送った前日付の見舞い電(「慰問電文」)が掲載された。金正恩が日本の総理に電文を送ること自体が初めてのことである。
2011年の東日本大震災に際しては3月14日に朝鮮赤十字会中央委員会の張在彦(チャン・ジェオン)委員長が日本赤十字社の近衛忠煇社長宛に、21日に金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が朝鮮総聯の徐萬述(ソ・マンスル)中央常任委員会議長宛にそれぞれ見舞い電を送っていた。24日には金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が被災した在日朝鮮人に50万ドル、朝鮮赤十字会中央委員会が日本赤十字社に10万ドルの見舞金をそれぞれ送ったと報じられていた(肩書はいずれも当時)。
そのことから比較すれば、「日本国総理大臣岸田文雄閣下」宛の見舞い電が在日朝鮮人にとどまらず、「あなたとあなたを通じて遺族と被害者に心からの同情と慰問を表します」「被害地域の人々が一日も早く地震被害の影響から脱して安定した生活を回復することを祈願します」としたのは異例中の異例である。4日付と5日付は、元日に発生した令和6年能登半島地震についてその事実を短く、論評抜きで伝えただけであった。
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