Q.9 ユニクロは世界的なブランドにまで成長するか

執筆者:安西巧 2000年12月号
タグ: 中国
エリア: アジア

YES 80% タレントの小林克也が新規開店を連呼するTVコマーシャルが流れたのが五、六年前。しばらく後には、中年女性がレジの前で着ている服を唐突に脱ぎ、返品交換を要求するコメディー仕立てのCMもあった。それが今は、無機質な空間を色鮮やかなフリースが次々に流れ、「一九〇〇円」という価格と五十色の品揃え、ネット販売サイトのアドレスを表示して終わる。「ユニクロ」がブランドとして進化する様は、このCMの変遷が象徴している。広告評論家も絶賛するこのコマーシャルを含め、現在ユニクロの広告戦略を請け負うのは米ワイデン&ケネディ社。ナイキの「JUST DO IT」シリーズなどを手がけた世界でも指折りの広告代理店である。

カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
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執筆者プロフィール
安西巧(あんざいたくみ) ジャーナリスト 1959年福岡県北九州市生まれ。1983年早稲田大学政治経済学部政治学科卒、日本経済新聞社入社。主に企業取材の第一線で記者活動。広島支局長、編集委員などを歴任し、2024年フリーに。フォーサイトでは「杜耕次」のペンネームでも執筆。著書に『経団連 落日の財界総本山』『広島はすごい』『マツダとカープ 松田ファミリーの100年史』(以上、新潮社)、『さらば国策産業 電力改革450日の迷走』『ソニー&松下 失われたDNA』『西武争奪 資産2兆円をめぐる攻防』『歴史に学ぶ プロ野球16球団拡大構想』(以上、日本経済新聞出版)など。
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