グローバルな利益と主権国家の関係という観点から、2011年を展望してみたい。ここで課題として取り上げるのは、金融不安に揺れるEU(欧州連合)の行方と、地球温暖化ガス排出量抑制の2つだ。この課題をめぐって解決案の工夫がいろいろ登場するであろうが、グローバルな、あるいは地域的な統合が一直線で進行するわけではないことに、われわれは気づくことになるはずだ。ここにきて主権国家の内側からの異議申し立てが相次いでいる。順を追って確認してみよう。
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