日本史の原点、古代史をふり返ってみると、ピンチのたびに、女王、女帝が求められていたことに気付かされる。たとえば卑弥呼は、2世紀末、倭国の起死回生の切り札として押し立てられている。
もともと倭国に君臨していたのは男王だったが、戦乱が続いた。そこで、卑弥呼が担ぎ上げられたのである。
卑弥呼、台与、推古天皇
卑弥呼は鬼道(きどう)を駆使し、民衆を惑わしたという。長い戦乱によって道しるべを失った民は、神の言葉を求め、女王のカリスマ性にすがったのだろう。

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