饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (94)

国連史上最大の食事会「席次」をめぐる苦心惨憺

 国連創設六十周年を記念する国連総会特別首脳会合が九月十四日から十六日までニューヨークの国連本部で開かれ、世界約百七十カ国の首脳が集まった。 初日、アナン国連事務総長の主催による歓迎昼食会が本部二階の大広間「ノースラウンジ」で開かれた。招待客は二百三十人。十人掛けの丸テーブルが大広間を一杯に埋めた。「世界のVIPが一堂に会して実に壮観でした。でも準備もこれまでで最も大変でした」と言うのは国連儀典課のドミニク・パルシェさん。この道二十年以上のベテランのフランス人女性だ。「国連の儀典の難しさは多国間関係であること。基本的に二国間関係を考えればいい一国の儀典と違う点です」。

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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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