饗宴外交の舞台裏
(207)
「洞爺湖サミット」を反面教師にすべき「伊勢志摩」のおもてなし
来年、日本が議長国となって三重県志摩市賢島で開かれる先進国首脳会議(G7サミット)。食から外交を見るのをテーマにしてきたこともあって、関係者から「どのようなもてなしをしたらいいでしょう」と聞かれることがある。これに対する私の答えは「豪華さや品数に拘らず、吟味された食材で内容を重視した質実な料理を。それを外国のワインでなく、日本酒と日本ワインで」というものだ。
G8サミットは昨年、ロシアがウクライナのクリミア半島を併合したことの制裁の一環でロシアをメンバー国から排除し、G7となった。このため議長国だったロシアがソチで開くことになっていたサミットは、急遽、ブリュッセルに変更。そして今年は6月にドイツ南部のエルマウで開催された。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン