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「乱世の姦雄」として三国の争いを勝ち抜きながら、天下統一は果たせなかった魏の曹操(155年~220年)
「天下」という世界秩序を体系化するため、儒家が利用したのは、爵位の階層秩序である。たとえば、秦漢以前から存在していた、有名な公・侯・伯・子・男の五等爵を用いて、その最上位に天子=皇帝、およびそれに次ぐ王を置いた。これは中国内ばかりでなく、実効支配の及ばない外の範囲にも通じたもので、なかんずく注目すべきなのは、新たに帰順した周辺諸国・諸集団の首長に与える「王」爵である。
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