「君主号」の世界史
「君主号」の世界史 (28)

「帝国」の生成

執筆者:岡本隆司 2019年4月20日
明治28(1895)年の日清講和条約(下関条約)で独立を獲得した朝鮮から、天皇に対して謝意を表したいと外交ルートを通じて照会があったことを報告した公文書(アジア歴史資料センター公開 / 国立公文書館所蔵)。文中に「朝鮮国大君主陛下」の文字が見える。なお下関条約の日本文では、「大日本国皇帝陛下」「大清国皇帝陛下」と表記されている

 

 明治日本は17世紀・近世以来の従属関係を足がかりに、琉球の内地化をすすめた。いわゆる「琉球処分」である。1879年に琉球藩を沖縄県とした廃藩置県で、そのプロセスはおおむね完了した。

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執筆者プロフィール
岡本隆司 京都府立大学文学部教授。1965年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。専門は近代アジア史。2000年に『近代中国と海関』(名古屋大学出版会)で大平正芳記念賞、2005年に『属国と自主のあいだ 近代清韓関係と東アジアの命運』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞(政治・経済部門)、2017年に『中国の誕生 東アジアの近代外交と国家形成』で樫山純三賞・アジア太平洋賞特別賞をそれぞれ受賞。著書に『李鴻章 東アジアの近代』(岩波新書)、『近代中国史』(ちくま新書)、『中国の論理 歴史から解き明かす』(中公新書)、『叢書東アジアの近現代史 第1巻 清朝の興亡と中華のゆくえ 朝鮮出兵から日露戦争へ』(講談社)など多数。
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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