「老害」極まった「富士フイルム天皇」に引退勧告

執筆者:安西巧 2018年6月20日
タグ: 日本
エリア: 北米 アジア
「名経営者」と言われたのも今は昔。富士フイルムの天皇・古森重隆CEO (C)時事

 

 半世紀を超える合弁事業パートナーの米ゼロックスに仕掛けた買収案件が泥沼化し、窮地に陥っている富士フイルムホールディングス(HD)。2018年1月31日の買収提案時、会長兼最高経営責任者(CEO)の古森重隆(78)は「キャッシュは一切使わない」と、自身で練り上げたスキームを自画自賛し、米ゼロックスの「大株主」で経営陣との対決色を強めていた著名投資家のカール・アイカーン(82)らについて、「アクティビィスト(物言う株主)たちもおとなしくなるでしょう」と楽観視していた。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
安西巧(あんざいたくみ) ジャーナリスト 1959年福岡県北九州市生まれ。1983年早稲田大学政治経済学部政治学科卒、日本経済新聞社入社。主に企業取材の第一線で記者活動。広島支局長、編集委員などを歴任し、2024年フリーに。フォーサイトでは「杜耕次」のペンネームでも執筆。著書に『経団連 落日の財界総本山』『広島はすごい』『マツダとカープ 松田ファミリーの100年史』(以上、新潮社)、『さらば国策産業 電力改革450日の迷走』『ソニー&松下 失われたDNA』『西武争奪 資産2兆円をめぐる攻防』『歴史に学ぶ プロ野球16球団拡大構想』(以上、日本経済新聞出版)など。
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