灼熱 評伝「藤原あき」の生涯

灼熱――評伝「藤原あき」の生涯(10)

執筆者:佐野美和 2018年9月24日
エリア: 日本
まだ髷を結っていた頃の藤原あき。正確な撮影年は不詳。この後、あきは波瀾万丈の人生を送ることになる(自伝『雨だれのうた』(酣燈社)より)

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「三井銀行の中で一番頑固な男のところへ嫁に行かないか?」

 中上川あきの姉・艶は、父・彦次郎からこんな言葉をかけられて見合いをした。

 相手は池田成彬といい、慶應義塾からアメリカに留学、彦次郎が三井に入社させた改革要因の1人で銀行の営業本部長として活躍していた。

 山形県米沢市出身の寡黙な男だが、のちの大蔵大臣、日本銀行総裁になる人物だ。将来有望な部下を実の娘と結婚させるという彦次郎の策略だったが、思いのほか2人はうまく行き立派な家庭を築いている。

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執筆者プロフィール
佐野美和 政治キャスター。東京都八王子市出身。株式会社チェリーブロッサムインターナショナル代表取締役。大学在学中、フジテレビの深夜番組として知られる『オールナイトフジ』のレギュラーメンバー「オールナイターズ」の一員として活躍した。1992年度ミス日本に選ばれる。TBSラジオのパーソナリティ、TBSラジオショッピングの放送作家を経て、1995年から2001年まで八王子市議会議員として活動。以後はタレントとしてテレビ出演のほか、講演会も精力的に行う。政治キャスターとしてこれまで600人以上の国会議員にインタビューしている。主な書籍に『アタシ出るんです!』(KSS出版)、『あきれたふざけた地方議員にダマされない!』(牧野出版)などがある。
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