灼熱 評伝「藤原あき」の生涯

灼熱――評伝「藤原あき」の生涯(15)

執筆者:佐野美和 2018年10月28日
エリア: ヨーロッパ アジア

第2章 我らのテナー

若き日の藤原義江。撮影年は不詳だが、撮影者は、第2次世界大戦時、米日系人収容所で隠し持っていたレンズでカメラを作り、密かに収容所で暮らす日系人を撮影していたことで知られる写真家の宮武東洋(下関市の「藤原義江記念館」提供)

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 藤原義江は晩年に、

「自分の人生を振り返ると、恋愛と借金を繰り返し、その間歌も歌った。この一行が僕の人生だった」

 と書いたことがある。

「我らのテナー」と呼ばれ日本中を席巻し、日本と外国を行き来しながら歌を唄い、観客の胸に突き刺さるステージを数々開いた。日本の社交界の中でも中心的な存在で、義江がその場にいるだけで会の格式が上がり華やいだ。日本で初めて本格的なオペラを上演するための「藤原歌劇団」を設立し、生涯、本格的オペラの普及に努めた。

カテゴリ: 社会 カルチャー
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執筆者プロフィール
佐野美和 政治キャスター。東京都八王子市出身。株式会社チェリーブロッサムインターナショナル代表取締役。大学在学中、フジテレビの深夜番組として知られる『オールナイトフジ』のレギュラーメンバー「オールナイターズ」の一員として活躍した。1992年度ミス日本に選ばれる。TBSラジオのパーソナリティ、TBSラジオショッピングの放送作家を経て、1995年から2001年まで八王子市議会議員として活動。以後はタレントとしてテレビ出演のほか、講演会も精力的に行う。政治キャスターとしてこれまで600人以上の国会議員にインタビューしている。主な書籍に『アタシ出るんです!』(KSS出版)、『あきれたふざけた地方議員にダマされない!』(牧野出版)などがある。
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