【特別対談】白戸圭一×篠田英朗:「アフリカ」から見える「日本」「世界」のいま(5)

習近平国家主席(左)の「一帯一路」と安倍晋三首相(右)の「インド太平洋戦略」が、アフリカでせめぎ合う (C)時事
篠田英朗:アフリカのことで重要なキーワードを、『フォーサイト』ですから忘れないように拾っておきたいのですが、それは、たぶん「一帯一路」ですね。
「一帯一路」とは
白戸圭一:まず、アフリカと一帯一路について事実関係を整理しましょう。一帯一路がぼんやりとした構想として姿を現したのは2013年ごろですが、一般的に中国が明確に言い出したのは2015年だと言われています。そして中国は、2017年には「一帯一路フォーラム」を開いています。しかし、アフリカとの関係でいうと、中国は今年になるまで、「我々はアフリカで一帯一路を進めています」ということを明確に言ったことはなかったんですね。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン
