ジョージアから「連れ去られた人々」を追って――イラン・フーゼスターン紀行(中)

執筆者:前田弘毅 2019年6月19日
カテゴリ: 国際 文化・歴史 社会
エリア: ヨーロッパ 中東
ヴァフシュティの碑文のコピーを手にする子孫のゲゼルバーシャーン氏(筆者提供、以下同)

 

 6月12~14日、安倍晋三首相がイランを訪問した。前回も冒頭に記したように、現在これほど誤解されている中東の安定大国もないだろう。大きな社会問題を内包しつつ、イラン脅威論が声高に叫ばれるのは、その秘めたる力を周辺国が恐れ、また欧米露中各勢力が何とかその利権に食い込もうと、現在も水面下で角逐を繰り広げているからだ。もっとも、大きな変動期を予感させる社会矛盾の増大にも直面しており、「安定」の内実は慎重にはかる必要もあろう。

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執筆者プロフィール
前田弘毅 首都大学東京人文社会学部教授。1971年、東京生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業、同大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。大学院在籍中にグルジア科学アカデミー東洋学研究所に留学。北海道大学講師・客員准教授、大阪大学特任助教・招へい准教授、首都大学東京都市教養学部准教授などを経て、2018年より現職。著書に『多様性と可能性のコーカサス』(編著、北海道大学出版会)、『ユーラシア世界1』(共著、東京大学出版会)、『黒海の歴史』(監訳)『コーカサスを知るための60章』(編著)『イスラーム世界の奴隷軍人とその実像』(ともに明石書店)、『グルジア現代史』(東洋書店)など。ブログはこちら【https://www.hmaeda-tmu.com/】。
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