
撮影年不詳ながら、義江との離婚、独り立ちを決意した頃のあき(自伝『ひとり生きる』(ダヴィッド社、1956年)より)
「資生堂美容部長」という肩書きを社長の伊代田から直々にもらい、おしゃれの先端を行く『花椿』の編集部を卒業したあきは、おしゃれの指導者の域に入っていく。
日本の化粧は戦後、西洋の化粧法を取り入れていくスタイルを確立していくが、戦争による長い空白の時があるために使い方さえわからないものが数多くあった。マスカラ、アイライナー、アイラッシュカーラー……。それに洗顔や化粧水などの、基礎化粧品の正しい使い方や順番。

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