灼熱――評伝「藤原あき」の生涯(81)

執筆者:佐野美和 2019年12月8日
カテゴリ: カルチャー
エリア: その他
撮影年不詳ながら、義江との離婚、独り立ちを決意した頃のあき(自伝『ひとり生きる』(ダヴィッド社、1956年)より)

「資生堂美容部長」という肩書きを社長の伊代田から直々にもらい、おしゃれの先端を行く『花椿』の編集部を卒業したあきは、おしゃれの指導者の域に入っていく。

 日本の化粧は戦後、西洋の化粧法を取り入れていくスタイルを確立していくが、戦争による長い空白の時があるために使い方さえわからないものが数多くあった。マスカラ、アイライナー、アイラッシュカーラー……。それに洗顔や化粧水などの、基礎化粧品の正しい使い方や順番。

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執筆者プロフィール
佐野美和(さのみわ) 政治キャスター。東京都八王子市出身。株式会社チェリーブロッサムインターナショナル代表取締役。大学在学中、フジテレビの深夜番組として知られる『オールナイトフジ』のレギュラーメンバー「オールナイターズ」の一員として活躍した。1992年度ミス日本に選ばれる。TBSラジオのパーソナリティ、TBSラジオショッピングの放送作家を経て、1995年から2001年まで八王子市議会議員として活動。以後はタレントとしてテレビ出演のほか、講演会も精力的に行う。政治キャスターとしてこれまで600人以上の国会議員にインタビューしている。主な書籍に『アタシ出るんです!』(KSS出版)、『あきれたふざけた地方議員にダマされない!』(牧野出版)などがある。
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