岩瀬昇のエネルギー通信 (208)

上場1カ月で目標大割れ「サウジアラムコ」株価の読み方

執筆者:岩瀬昇 2020年1月16日
エリア: 中東
「サウジアラムコ」のロゴを見つめるサウジ国内の投資家の気持ちは――(C)AFP=時事
 

 43年間のサラリーマン人生を卒業した後、世の中の皆さんが「エネルギー事情」をより正しく理解できるように「お手伝いすること」を自らの任務として、「エネルギーアナリスト」を名乗って活動を開始してから「ポジショントークとならないよう」自らが関連の取引を行うことは自粛している。

 サラリーマン・トレーダーとして関与した経験から、ポジションを持って市場に向き合うと、どうしても自分のポジションに有利なような見方をしてしまうことが分かっているからだ。より客観的な情勢分析をするためには、その市場に対して「中立」であることが望ましいのではないだろうか。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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