岩瀬昇のエネルギー通信 (209)

実は半年前から「生産ブレーキ」シェールオイル業界の実情

執筆者:岩瀬昇 2020年1月21日
エリア: 中東 北米
DUC:すでにピークは半年前に過ぎていたが(「EIA」資料より)
 

 米国を世界最大の原油生産国に押し上げ、2019年9月には「月」単位で、統計を取り始めた1973年以来初めて「純輸出国」(原油+石油製品:輸出量>輸入量)たらしめたのがシェール革命であることは、今では常識となっている。

 だが、業界外の友人・知人と話していると、たとえば「シェールガス」と「シェールオイル」を誤認して同一視している人が多いことに驚かされることが度々ある。

 残念ながら、認知度は依然としてそんな程度なのだ。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top