米社会のさらなる分断深める「一般教書演説」と「民主党予備選」

執筆者:渡部恒雄 2020年2月17日
エリア: 北米
演説後にペロシ議長が演説ペーパーを破り捨てる場面だけ強調されたが、その前段には、演説直前に握手を拒否した大統領の非礼さもあった(C)AFP=時事
 

 2月4日のドナルド・トランプ米大統領の一般教書演説は、かつてない明るいトーンで、自分の実績を誇らしげにアピールするものとなった。2017年の就任演説での、アメリカは「大虐殺」にあっているという悲観的なトーンから一転、好調な経済、低い失業率という強い経済実績を強調した。

 トランプ大統領の自信にあふれた演説ぶりは、単にこの3年で演説手法に習熟したというよりは、1月31日の上院で、与党共和党が新たな証人を要求する民主党の動議をしりぞけ、上院の評決での弾劾罷免回避がほぼ確定した「晴れやかな気分」を反映したものといえそうだ。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
渡部恒雄 わたなべ・つねお 笹川平和財団上席研究員。1963年生まれ。東北大学歯学部卒業後、歯科医師を経て米ニュースクール大学で政治学修士課程修了。1996年より米戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員、2003年3月より同上級研究員として、日本の政治と政策、日米関係、アジアの安全保障の研究に携わる。2005年に帰国し、三井物産戦略研究所を経て2009年4月より東京財団政策研究ディレクター兼上席研究員。2016年10月に笹川平和財団に転じ、2017年10月より現職。著書に『大国の暴走』(共著)、『「今のアメリカ」がわかる本』など。
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