岩瀬昇のエネルギー通信
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実は「最終調印」まだ「協調減産」サウジはメキシコを説得できるか

「OPEC盟主」であり「G20」議長国であるサウジのエネルギー相アブドルアジーズ王子(「G20サウジアラビア」公式サイトより)
「OPECプラス」として4月9日(木)に「原則」合意した1000万バレル/日(BD)の協調減産だが、4月12日(日)現在、まだ最終「調印」には至っていない。「非OPEC」として「協調減産」に参加してきたメキシコが、「一律23%」すなわち「40万BD減産」を拒否し、「10万BD」にして欲しい、と要求しているからだ。
サウジアラビアは「一切の例外は認めない」としてプレッシャーをかけているが、メキシコ側の態度も固く、打開できる見通しは立っていない。

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