饗宴外交の舞台裏 (262)

94歳「エリザベス女王」を支える「使命感」と「1日4食」の食習慣

執筆者:西川恵 2020年5月29日
タグ: 新型コロナ
エリア: ヨーロッパ
欧州終戦の日(VEデー)に演説を行ったエリザベス女王。落ち着いたもの腰で語りかける姿は、とても94歳とは思えない (『BBC』HPより)

 

 この4月で94歳。終身君主の道を最高齢で歩み続ける英国のエリザベス女王がすこぶる元気だ。

 新型コロナウイルスの感染に用心して、ロンドン郊外のウィンザー城に自主隔離しているが、機会を見ては映像を通してメッセージを発信している。

 イギリス連邦の統合として生涯を全うしたいという使命感と、規則正しい生活と食事。これが女王の健康と長寿を支えている。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
西川恵(にしかわめぐみ) 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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