コロナ期に急増した財政支出は国債で賄われる。その結果、国債残高が急増し、新規の国債発行は困難になる。これに対処する第1の方法は、日本銀行が額面より高い価格で買い上げることだ。しかし、そうすると、国債償還時に日銀に損失が発生する。
第2の方法は、マイナス金利を放棄し、日銀当座預金に付利することだ。しかし、短期金利が上昇すると、付利は巨額なものになりうる。
国債残高が1000兆円を超える
4月 20 日に閣議決定された新型コロナウイルス感染症緊急経済対策は、事業規模が117.1兆円のものとなった。補正予算は27.5兆円で、そのうち一般会計が25兆6914億円だ。一般会計の補正予算での増加25兆6914億円のすべては、国債の追加発行で賄う。
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