新・マネーの魔術史:未来篇
新・マネーの魔術史:未来篇 (56)

もっとも重要な成立条件を欠く「デジタル円」

執筆者:野口悠紀雄 2020年10月22日
タグ: 日本 仮想通貨
エリア: その他
リブラ公式HPより

 

「デジタル円」の実証実験が2021年度に開始される。「一般利用型中央銀行デジタル通貨(CBDC)」では、仲介機関が一般利用者向けにデジタル通貨を発行する。しかし、日本の場合には、何が仲介機関になるのかが、はっきりしない。銀行は含まれるだろうが、Suicaなどの交通系カードやQRコード決済はどうなるのだろうか? 乱立していること、手数料が高いこと、安全性の面で問題があることを考えると難しいと考えられるが、これらを簡単に消滅させられるとも思えない。

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執筆者プロフィール
野口悠紀雄 1940年東京生まれ。東京大学工学部卒業後、大蔵省入省。1972年エール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授などを経て、現在、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論。1992年に『バブルの経済学』(日本経済新聞社)で吉野作造賞。ミリオンセラーとなった『「超」整理法』(中公新書)ほか『戦後日本経済史』(新潮社)、『数字は武器になる』(同)、『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞社)、『マネーの魔術史』(新潮選書)、『AI時代の「超」発想法』(PHPビジネス新書)など著書多数。公式ホームページ『野口悠紀雄Online』【http://www.noguchi.co.jp
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