スサノヲのモデルは弥生時代後期(ヤマト建国直前)に活躍した人物で、森林資源(浮く宝)の重要性を力説したに違いない。だからこそ、スサノヲの着想は神話となって、今に伝わったのだろう。
ただ、スサノヲは葛藤していたのではなかったか。文明を選択することの怖ろしさを朝鮮半島で知ってしまったが、進歩して繁栄を勝ち取らなければ、文明国に飲み込まれてしまう。ならばどうすればよいのか……。スサノヲの出した答えは、『日本書紀』神話の中に隠されているはずだ。
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