国際人のための日本古代史
国際人のための日本古代史 (140)

スサノヲ篇(3)
スサノヲはなぜ新羅とかかわるのか――スサノヲの文明論2

執筆者:関裕二 2021年10月17日
タグ: 日本
エリア: アジア
月岡芳年『日本略史 素戔嗚尊』
文明の恐ろしさを知悉しつつ、しかしそれを利用しなければ文明に併呑されることもわかっていたスサノヲ。そこで目を付けたのが、朝鮮半島の新羅だった。鉄という利器を取り入れながら構築したものとは。

 スサノヲのモデルは弥生時代後期(ヤマト建国直前)に活躍した人物で、森林資源(浮く宝)の重要性を力説したに違いない。だからこそ、スサノヲの着想は神話となって、今に伝わったのだろう。

 ただ、スサノヲは葛藤していたのではなかったか。文明を選択することの怖ろしさを朝鮮半島で知ってしまったが、進歩して繁栄を勝ち取らなければ、文明国に飲み込まれてしまう。ならばどうすればよいのか……。スサノヲの出した答えは、『日本書紀』神話の中に隠されているはずだ。

カテゴリ: 社会 カルチャー
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執筆者プロフィール
関裕二 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』、『「死の国」熊野と巡礼の道 古代史謎解き紀行』『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪 古代史謎解き紀行』『「大乱の都」京都争奪 古代史謎解き紀行』『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』など多数。最新刊は『古代史の正体 縄文から平安まで』。
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