
国号の謎と建国神話、そしてスサノヲの行状が重なり合う(月岡芳年『日本略史 素戔嗚尊』)
スサノヲは出雲出身ではなく、弥生時代後期にタニハ(但馬、丹波、丹後、若狭)から出雲に乗り込んできたと、前回述べた。スサノヲは東の潜在能力を引き出し、西側からの圧力をかわし、新たな時代を切り開こうとしていたのではなかったか……。
「日本」国号は中国を意識していたのか?
今回はこの仮説を、別の視点で解き明かしてみたい。まずは、「日本という国名」にまつわる話だ。意外な形で東西日本の葛藤の痕跡が浮かび上がってくる。

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