Weekly北朝鮮『労働新聞』 (108)

金正恩・ショイグ会談で朝露が立場の「完全一致」を確認(2025年3月16日~3月22日)

執筆者:礒﨑敦仁 2025年3月24日
エリア: アジア
朝露間ではハイレベルな要人の往来が続いている[ロシアのショイグ安全保障会議書記(左)と並んで歩く金正恩国務委員長=2025年3月21日、北朝鮮・平壌](C)AFP=時事
ルデンコ外務次官に続いてショイグ安全保障会議書記が訪朝し、プーチン大統領の「重要親書」を金正恩国務委員長に手渡した。北朝鮮将兵の派遣継続はもちろん、首脳会談も視野に入る。韓国情勢については、尹大統領に関する報道が1カ月以上途絶えている。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】

 3月22日付第1面は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が、21日に平壌(ピョンヤン)に到着したロシアのセルゲイ・ショイグ安全保障会議書記(前国防相)と会談したことについて報じた。ショイグは昨年9月にも訪朝しており、その際には金正恩自ら空港に運転して見送りするなど、厚遇ぶりが注目された。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
礒﨑敦仁(いそざきあつひと) 慶應義塾大学教授。専門は北朝鮮政治。1975年生まれ。慶應義塾大学商学部中退。韓国・ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、米国・ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員など歴任。著書に『北朝鮮と観光』(毎日新聞出版)、共著に『最新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社)など。
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