軍事のコモンセンス
(15)
法律・条約による核兵器の制御

国連本部で核兵器禁止条約制定交渉が始まったが、3月27日、高見沢将林軍縮大使は演説で「交渉不参加」を表明した (c)時事
2016年10月27日、国連総会第1委員会(軍縮)は「核兵器禁止条約の交渉を開始する」としたオーストリア・メキシコなどが主導の決議を123カ国の賛成多数で採択した。核保有国の米英仏露の他、日本を含む38カ国が反対、中国を含む16カ国が棄権した。
他方、日本主導の「核兵器廃絶決議」もその同日に167カ国の賛成を得て採択された。同決議は「核拡散防止条約(NPT)の強化」を求めており、米国は賛成したが、中・露・北朝鮮・シリアの4カ国が反対し、英仏など17カ国が棄権した。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン