「君主号」の世界史
「君主号」の世界史(2)

さまざまな君主号――東洋史家の辯明(いいわけ)

1958年、来日したイランのパーレヴィ「国王」(左から2人目。左端=昭和天皇、右端=今上陛下)。「皇帝」と呼ばれるべきだったが (C)時事

 

 前回のしめくくりに「世界史」とは言ってみたものの、それは東洋と西洋、東アジアとヨーロッパばかりではない。そのはざまには、中央アジア・西アジア、あるいは中央ユーラシアという広大な世界が横たわっている。とても黙過できるスケールではない。そこでここからは、浅学菲才の辯明(いいわけ)になる。

 歴史を遡っていけば、東に中華文明が成立し、西にギリシア・ローマ文明が栄えるはるか以前に、人類最初の文明がはじまった。現在のいわゆる中東、オリエントの地においてである。

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執筆者プロフィール
岡本隆司 京都府立大学文学部教授。1965年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。専門は近代アジア史。2000年に『近代中国と海関』(名古屋大学出版会)で大平正芳記念賞、2005年に『属国と自主のあいだ 近代清韓関係と東アジアの命運』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞(政治・経済部門)、2017年に『中国の誕生 東アジアの近代外交と国家形成』で樫山純三賞・アジア太平洋賞特別賞をそれぞれ受賞。著書に『李鴻章 東アジアの近代』(岩波新書)、『近代中国史』(ちくま新書)、『中国の論理 歴史から解き明かす』(中公新書)、『叢書東アジアの近現代史 第1巻 清朝の興亡と中華のゆくえ 朝鮮出兵から日露戦争へ』(講談社)など多数。
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