「人手不足」と外国人
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「幸せの国」ブータン留学生の「不幸せ」な実態(2)差し替えられた「契約書」

「後出し」された2通目の契約書。1通目にあった好条件はすべて消えていた(筆者撮影)
日本にブータンの若者を留学生として送り出しているブータンの斡旋会社「ブータン・エンプロイメント・オーバーシーズ」(BEO)と契約書を交わした後、ドルジ君(仮名・20代)は3カ月間に及ぶ日本語の研修を受けることになった。その傍らで、留学ビザ取得に向けた手続きも、BEOの手配で着々と進んだ。ビザを審査するのは、日本の法務省入国管理局と在ブータン日本大使館だ。両者から経費支弁能力の証明書類の提出を求められた際に備え、書類もBEOが用意してくれた。

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