「君主号」の世界史
「君主号」の世界史(13)

ローマ――王政から帝政へ

執筆者:岡本隆司 2018年9月15日
カテゴリ: 国際 文化・歴史 社会
エリア: ヨーロッパ
ローマ帝政への道を切り開いたカエサル(ニコラ・クストゥ作、ルーヴル美術館蔵)

 

 ヨーロッパの源流は何といっても、ローマ帝国である。西欧の近代は、古典古代・ローマの「文藝復興(ルネサンス)」からはじまった。近代化とは一面、古代ローマをなぞって復活させてゆくことである。

 だからこそ、ルネサンスはローマの古典を研究したし、グランド・ツアーはローマのあるイタリアをめざした。いま最も見やすい例でいえば、最古の近代国家のアメリカに、どれほどローマ時代風の建築の多いことか。アメリカの上院Senateも、ローマの元老院Senatusにほかならない。

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執筆者プロフィール
岡本隆司 京都府立大学文学部教授。1965年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。専門は近代アジア史。2000年に『近代中国と海関』(名古屋大学出版会)で大平正芳記念賞、2005年に『属国と自主のあいだ 近代清韓関係と東アジアの命運』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞(政治・経済部門)、2017年に『中国の誕生 東アジアの近代外交と国家形成』で樫山純三賞・アジア太平洋賞特別賞をそれぞれ受賞。著書に『李鴻章 東アジアの近代』(岩波新書)、『近代中国史』(ちくま新書)、『中国の論理 歴史から解き明かす』(中公新書)、『叢書東アジアの近現代史 第1巻 清朝の興亡と中華のゆくえ 朝鮮出兵から日露戦争へ』(講談社)など多数。
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