世界漫遊「食考学」の旅
(9)
【クロアチア・ドゥブロブニク】牡蠣で思い出す虐殺の目玉(上)
![](/mwimgs/7/2/1300mw/img_72b89c93bf297b83f9be4b5750da5d3e2334940.jpg)
「牡蠣に目がない」という野嶋さん
旅にはギャンブル的な要素がある。金と時間と手間がかかり、旅先が遠ければ遠いほど、その運の重みは増してくる。そして旅先では、訪れる前に抱いたイメージが裏切られることがしばしばある。期待をしていないのに大当たりの場合もある。逆に、期待していたのにがっかり、ということもある。
私にとってクロアチアという国は、正直、ハズレであった。
物価が周辺国の1.5倍
首都ザグレブの物価は、バルカン半島の周辺国に比べて1.5倍ぐらいに跳ね上がっていた。ザグレブから飛行機で1時間ほど南東に行くと、隣国ボスニア・ヘルツェゴビナに隔てられた飛び地、ドゥブロブニクがある。アドリア海に面した観光都市で、この街に入ると、さらに物価が上がった。
![](/common/images/v1/common/key_black.png)
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン