「人手不足」と外国人 (40)

「偽装留学生」増やし続ける「文科省」「マスコミ」「学会」の大罪(中)

執筆者:出井康博 2019年11月26日
エリア: アジア
外国人労働者問題に関する野党合同ヒアリングに出席した外国人実習生たち(2018年11月、国会内)
 

編集部注:本稿にはアップロード後、一部、追記してあります。当該箇所には追記の日付も記してあります)

 

 出稼ぎ目的の外国人を「留学生」として受け入れ、学費を支払わせながら底辺労働に利用する。借金漬けで、しかも日本語もできず来日する“偽装留学生”であれば、日本人が嫌がり、人手不足に陥った仕事であろうと担ってくれる。学校やアルバイト先で不当な扱いや人権侵害があっても声を上げず耐え続ける。留学生に認められた「週28時間以内」を超える違法就労をしているため、母国への強制送還を恐れるからである。

カテゴリ: 政治 IT・メディア 社会
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執筆者プロフィール
出井康博(いでいやすひろ) 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
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