中国WTO加盟20年、もはや「恒大ショック」「デカップリング」でも巨大市場に靡く米国マネー

不動産バブルの崩壊が懸念される中でも、米国マネーは中国市場に流れ続けた(9月16日、中国恒大集団の本社=深圳市に押し掛ける人々) ⓒAFP=時事
2001年は世界経済の舞台転換を促す年となった。9月の同時多発テロを機に米国はアフガニスタンにイラクにと戦線を延ばし、その経済を疲弊させた。だが01年はもうひとつ大きな転機となった。中国が世界市場に乗り出す跳躍台となった、世界貿易機関(WTO)への加盟である。米国の産業界は、中国を安価な製品の供給拠点として、そして巨大な市場として期待した。

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