Weekly北朝鮮『労働新聞』
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露コズロフ天然資源環境相ら訪朝も金正恩は接見せず(2023年11月12日~11月18日)

11月16日、平壌国際空港にてコズロフ天然資源環境相(左)をを尹正浩(ユン・ジョンホ)対外経済相(右)らが見送ったが、金正恩総書記の動静は不明だ(『労働新聞』HPより)
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の動静報道が1カ月ほど途絶えるなか、11月17付1面トップは、金徳訓(キム・ドックン)内閣総理がアレクサンドル・コズロフ天然資源環境相を団長とするロシア政府の訪朝団と「同志的で親善的な雰囲気のなかで」談話したとの記事を掲載した。金正恩は、7月にセルゲイ・ショイグ国防相を外国要人として初めて自らの執務室に招き入れた。先月訪朝したセルゲイ・ラブロフ外相に対しては、執務室に入れるほどの歓待ではなかったものの会談はあったが、今回は接見すらなかった。歓待の度合いが目に見えて低下しているのは、賓客の主管分野の違いによるものと考えられるが、ロシアとの関係に何らかの変化があるのか、もしくは金正恩の動静報道が途絶えていることと関連しているのか、いずれの可能性も排除はできない。
12日付第2面上段には、「人民を魅惑する偉人の世界:慶祝行事に繰り返しお呼びいただいた特別代表たち」と題する記事が掲載された。

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