【月】共謀罪、新連載小説、ルペン(3)、
   経団連、中東通信6本

執筆者:フォーサイト編集部 2017年4月24日

先週末、好評連載「深層レポート 日本の政治(199)『共謀罪』をめぐる駆け引きと『民進党』混迷の行方」をアップロードしました。説明不足の政府与党と、審議に消極的な野党――何ともレベルの低い論戦が続く「テロ等準備罪法案」の国会審議。一方で都議会議員選挙を前に、民進党では保守派の離反が相次ぎ、混迷の度合いを深めています。

 

土曜日には、作家・杉山隆男さんの新連載小説「Δ(デルタ)」がスタートしました。自衛隊や自衛官のリアルな姿を描く「兵士シリーズ」で知られる杉山さんの近未来シミュレーション・ノベル、いきなり冒頭から緊迫した場面で始まります。今後にもぜひご期待ください。

 

さらに第1回目の投票直前、広岡裕二さんの短期集中連載「フランス大統領選『極右』ルペンの実像(3)父を『2度殺した』娘」をアップロードしています。本日(24日)早朝に結果が判明しましたが、やはりルペンとマクロンの決選投票となりました。ルペンについてはもっと深く研究されるべきでしょう。

 

そして本日の更新記事は、大西康之さんの「『東芝』『東電』破綻で見えてくる『経団連』の終焉」です。虎の子のメモリ事業売却もままならず、事業分割で消滅の危機にある東芝と、こちらも解体目前の東芝。いずれもかつては経団連会長を多数輩出しましたが、その経団連もいまでは必要の是非が問われるほどの凋落――。

 

また、大好評の「池内恵の中東通信」では週末、下記の通り一挙に6本の更新情報がアップロードされています。

陸自南スーダン撤退は絶妙なタイミングではあった情勢が悪化し、紛争と飢餓の危険性が高まる中で、これまで以上に部隊の派遣が要請される段階になっての撤退は、PKO政策としてはいかにも筋が悪い。しかし、米国政治の変化を考えれば妥当とも言えます。

PKOの理念と権力について考える陸自南スーダンPKO撤収の件について考えるとき、最も参考になり、考えさせてくれたのは、国際政治学者の篠田英朗さんのブログでした。

パリ・シャンゼリゼでの警官射殺:グローバル・ジハードの脅威認識は大統領選挙にどう影響するか射殺された犯人は39歳とも言われている。近年のテロで実行犯の年齢が上がっていることを感じます。

シャンゼリゼの銃撃事件の犯人の身元判明「イスラーム国」に近いアゥマーク通信は、今回は事件から数時間後に犯行声明を出しましたが、メディア報道を元に、当てずっぽうで犯行声明を出しているのかもしれません。

イラン大統領選挙の候補者が決定これまでロウハーニーの再選は固いと見られてきましたが、投票日直前になって急激な変化が表面化する可能性も。ちなみにアフマディネジャド前大統領は立候補を却下されました。

マティス国防長官の中東・アフリカ訪問の締めはジブチ米国がアフリカで唯一の基地を置き、ソマリアのアッ=シャバーブ、イエメンのAQAPに対する作戦の拠点となっているジブチ。マティス長官の最終訪問地ともなった当地を、池内さんも最近訪れました。見聞記にご期待ください。

 

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