負ければ監獄行き?「イカゲーム」化した韓国大統領選挙(上)

執筆者:平井久志 2021年11月22日
エリア: アジア
与党「共に民主党」の大統領候補に選出された李在明氏だが、市長時代の背任疑惑もあってか、支持は伸び悩む (C)AFP=時事
来年3月の大統領選挙に向けて、5人の候補が出揃った韓国。実質的には進歩・李在明と保守・尹錫悦の一騎打ちなのだが、いずれも捜査中の「疑惑」を抱えたまま。人気韓流ドラマ「イカゲーム」のような熾烈な戦いが始まった。

 来年3月9日に投開票が行われる韓国大統領選挙の構図が決まった。与党「共に民主党」は既に10月10日に、李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事を候補に決定した。最大野党「国民の力」は11月5日に党大会を開き、尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長を候補に選出した。

 現時点ではさらに、中道「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表、左派政党「正義党」の沈相奵(シム・サンジョン)元代表、新党「新しい波」の金東兗(キム・ドンヨン)元副首相の計5人が大統領選挙への立候補を表明している。だが実際には、進歩の李在明候補と保守の尹錫悦候補による熾烈な保革対決になるとみられている。

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カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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