【月】食考学、海自潜水艦訓練、君主号、
   書評、灼熱、米朝(上)、「中東通信」4本

執筆者:フォーサイト編集部 2018年10月15日
タグ: 自衛隊

先週金曜午後から週末にかけて、以下の5本の記事をアップロードしました。

【南アフリカ・ケープタウン】世界一危ない国のミナミマグロ(世界漫遊「食考学」の旅・野嶋剛さん):南アフリカでマグロの刺身とは何とも意外ですが、実はケープタウンは日本の漁船も立ち寄る世界屈指のミナミマグロの好漁場とか。さて、そのお味は――。

 

対中国「軍事衝突」蓋然性高める自衛隊「南シナ海潜水艦訓練」の波紋(安全保障の部屋・林吉永さん):先月、南シナ海で行われた海上自衛隊の対潜水艦訓練。あえて行った理由はいろいろあるとしても、最高指揮官が「十分には知らない」とは、いかがなものでしょうか。

 

ローマの解体(「君主号」の世界史・岡本隆司さん):帝政を布いて我が世の春を謳歌したローマ。しかし社会の変容で、新たな制度を導入していきますが、それが帝国の解体へとつながっていきます。

 

陸 秋槎 稲村文吾・訳『元年春之祭』 評者:大森 望(翻訳家・評論家)(Bookworm):評者曰く、ミステリ史に残る鮮烈なデビュー長篇。大富豪のお嬢様が事件に挑むと聞いて、またかと思うなかれ。時代設定は武帝が大陸を統べる紀元前100年の前漢。キーとなる3人の少女たちのキャラクターも楽しめます。

 

灼熱――評伝「藤原あき」の生涯(13)(佐野美和さん):家族や周囲からの理解も得られないまま、幼子を抱え、夜は独り身の寂しさに身を悶えさせるあき。そんなある日、ついに衝撃的な出会いをするのだった。

 

金曜17時には、「トランプ『今日のつぶやき』解説付!」も更新しています。「いい話を載せないニューヨーク・タイムズ紙」と「悪い話をつぶやかないトランプ大統領」は、あるいは似たもの同士かもしれません。株価急落についてツイートしない11日なのでした……。

 

そして本日の更新記事は、平井久志さんの「米朝交渉『5時間半』の内幕(上)『相応の措置』の中身」(朝鮮半島の部屋)です。第2回首脳会談に向けて、再び動き出した米朝交渉。その突破口を切り開いたのは、ポンペオ国務長官の訪朝でした。3回目の南北首脳会談以後にどんな動きがあったのか、交渉では何が話し合われたのか、3回シリーズで分析します。

 

また「池内恵の中東通信」も、以下の4本の記事をアップロードしています。

サウジ「暴君リスク」が顕在化:世界が真相に注目しているサウジのジャーナリスト殺害疑惑について、ついにサウジの国営通信が公式声明を発表しました。もちろん疑惑の完全否定で、声明はムハンマド皇太子も了承してのことと見られます。

 

長い沈黙からの「復帰」の出鼻をくじかれたサウジ皇太子:今春以降、消息が途絶え、病死・暗殺説すら流れていたムハンマド皇太子がようやく華々しく再登場したと思った矢先の今回の疑惑噴出。完全に出鼻をくじかれた格好ですが――。

 

この夏のサウジの転換点:サウジアラムコIPO棚上げとパレスチナ問題での従来姿勢への回帰:2つの「政策転換」が注目を集めていた矢先の今回の疑惑。ムハンマド皇太子側の「焦り」から出来したのではという見方もありますが、事実であれば、果たしてこの「賭け」の吉凶は――。

 

サウジ「御用記者」の激越な対米威嚇:サウジ政府の「公式マウスピース」と目される記者の、激烈な「恫喝」記事が注目を集めています。ほとんど実現不可能な「報復」をチラつかせていますが、逆に国際的な反発を招きそうです。

 

 

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